2014年

4月

18日

整骨院と整体とカイロプラクティックの違い

<整骨院と整体とカイロプラクティックの違いについて>

 整骨院・整体・カイロプラクティックのは、どこか似ているところもあり、皆様の中で一緒になっている方が多くいらっしゃいます。でも、この3つにはしっかりとした違いがあり、自分に合っているのはどの治療なのかというのを見極めことが必要です。

 

●整骨院とは? 

 

施術者:柔道整復師という国家資格を持った者が行います。
保険:保険は適用されます。

 

治療目的:骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷というケガを治すところであり、基本的には骨や関節が対象となります。主に、骨・関節・筋肉・腱・靭帯などの損傷に対する施術を行います。治療方法としては、非観血的療法に分類され、手術や注射、レントゲンを撮る、薬を出すなどの医療行為はできませんが、「整復」という骨折や脱臼した部分を、メスなどを使わずに手で元の位置に戻すことは可能です。基本的には東洋医学が強いのですが、日本古来からの医学の他に現代の西洋医学にも基づいています。

 

発祥:「大宝律令(701年)」に骨や関節の手当てが記載されており、戦国時代では専門家が、兵士の骨折や脱臼を施術したという記録が残されており、平安時代になると、「医心方(984年)」にも記載されています。江戸時代になると、中国の少林寺の僧によって、挙法とともに「正骨術」が日本の柔術家に伝えられ、庶民に広がったのがきっかけであると言われています。

 

●整体とは?

 

施術者:整体の資格とは民間資格になるため、厳密に言うと、整体免許を持った者でなくても、施術を行うことができます。
保険:保険は適用されません。
  

治療目的:脊椎や骨盤・肩甲骨・四肢(腕と足)・顎などの関節の歪みやズレを矯正して、骨格筋のバランスを調整し、体幹(体から手足を抜いたもの)から四肢への血の流れを良くして血行を改善し、痛みや不快な症状の改善を期待するという健康法です。主に全身が対象であり、全体的な骨格の歪みを重視する無血療法を行います。骨のズレや全身のバランス異常を観るところであり、骨のズレ(脊椎)を矯正して、体のバランスを整えて、自然治癒力をあげるという考え方です。
そのため、腹痛や胃痛などの内臓異常に対しての血液循環の活性化なども行っていると言われています。施術方法においては、一般的には手足を使用し、まれに補助として道具を使うこともあります。ただし、民間資格のため、各団体の理論や思想によって、施術方法も大きく違ってきます。民間療法の要素が強い技術ではあるため、西洋的な構造医学・解剖医学的な理論に基づいた整体よりも、大体は東洋医学的な身体観を含む改善技術で施術します。
  

発祥:中国の「推拿(すいな)」が発祥であるというのが一般的です。日本に紹介された際に、日本武術の手技療法や中国の「推拿」がミックスされて、日本独自の整体技術が確立されました。
※「推拿」とは・・・中国大陸明治以降の医療行為としての按摩のこと。オステオパシーや欧米のカイロプラクティックなども関係しているとされている。

 


●カイロプラクティックとは?

 

施術者:アメリカやイギリスなど一部の国では法制化されてはいるが、日本においては民間資格であり、特に免許を持った者でなくても施術を行うことができます。
保険:保険は適用されません。
  

治療目的:カイロプラクティックの治療目的とは、体の歪みを治すことではなく、バランスを整えることであり、神経系の機能回復というのが大きな目的です。「身体の全システムの司令塔は神経系である」という考え方であり、骨格の矯正は、骨の位置やズレの矯正ではなく、背骨の微妙な歪みを調整することによって、サブラクセーション(背骨が歪むことによって発生する神経の流れの滞りのこと)を取り除き、神経系の機能を整え、自然治癒力を100%発揮できる状態にするための治療方法とされています。そのため、背骨の歪みを重視する非観血徒手矯正療法と言われています。

 

発祥:カイロプラクティックとは、アメリカのダニエル・デビット・パーマという人が、歪みによって「隆起」が発生しているのを発見したことから始まったと言われています。

 

●まとめ
  
整骨院→ケガをしたときに治療をして、治すために行くところ。

整体(カイロプラクティックとの違い)→整体は、骨格の歪みやズレを手技によって元の位置に戻すことで、体の不具合を改善し、骨格の修正で体全体の機能が高められることによって、自然治癒力を引き出す。

カイロプラクティック(整体との違い)→治療の原理原則に違いがあり、患者の病態を観る基準、さらに治療の進行を観る基準が違うとのこと。カイロプラクティックは、神経系の状態を示す「窓」として、各種の反射が正常になったかどうかをチェックする。
※意味・・・・・カイロ:手  プラクティック:治療法
  
治療の仕方は施術者によって大きく変わるため、それぞれの違いを知った上で、治療にあたることが大切です。
やはり、自分の体や目的に合った治療を見つけることをお勧めします!!

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2014年

4月

04日

腰痛 自分で痛みをなくす方法

 

 仕事や家事などで、腰痛で悩まされている方はたくさんいらっしゃると思います。ちゃんと治さないといけないと思っていても、忙しい毎日でなかなか治療に行けない方も多いのではないでしょうか?

 

 そこで、ここでは自宅で簡単にできる、自分で痛みを解消する方法をご紹介させて頂きます。

 

  1. 腰痛ストレッチ

    ・腸腰筋(股関節前面の筋肉)のストレッチ

      方法:1、まず片膝立ちになり、もう一方の膝は後ろに伸ばします。

         2、後ろ足の股関節を前方に押し出すようにして、お尻を突き出します。

         3、そのまま10秒間保ってから、元の姿勢に戻ります。

    ・ハムストリングス(太ももの裏の筋肉)のストレッチ

      方法:1、イスに浅く腰かけて、背筋を伸ばし、胸を張ります。

         2、片方の足を前に伸ばして、かかとだけを床につけます。このとき、膝は

           軽く曲げておきます。

         3、太ももの上に両手を置き、背筋を伸ばしたまま、ゆっくりと前に倒し、

           10秒間保ってから、元の姿勢に戻ります。

    ・大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)のストレッチ

      方法:1、片方の足を曲げて、片方の足を伸ばした状態で床に座ります。

         2、そのままゆっくりと上半身を倒します。

    (いきなりではなく、手で上体を支えながら行う。)

         3、後ろに倒して、足の部分が伸びていることを感じて、10秒間保ち、

           元に戻したら、反対側も行ってください。

    ・背中~腰にかけてのストレッチ

      膝を抱える運動

    方法:1、仰向けに寝て、全身をリラックスさせます。

          2、両膝を顔の方向に向けて、両手で膝を持ちます。

          3、ゆっくりと膝を胸に向けて押します。(深く呼吸をしながら行う。)

          4、そのまま20秒~30秒止めて下さい。

      腰をくねらせる運動

       方法:1、仰向けに寝て、力を抜きます。

          2、手は地面につけたまま、両膝を上げます。

          3、出来るだけ背中は地面につけたままで、上げた両膝を右側に倒します。

          4、そのまま20秒~30秒間保ち、中央に戻します。

            5、同じ動きを今度は膝を左側に倒して、逆方向に行ってください。

              (3~5回程繰り返す。)

 

 

  1. 腰痛運動

    ・ドローイン

      方法:1、仰向けに寝て、足を腰幅くらいに開いて、膝を立てます。

         2、息を吸い込み、おなかを膨らませます。(おなかを締めるように)

         3、おなかをへこませたまま、浅い呼吸を続けます。(5秒~20秒ほど)

    ・ハンドニー

      方法:1、両手と両膝の間隔を肩幅くらいに開いて、四つん這いになります。

         2、腕(右or左)を伸ばしながら水平に前に持ち上げて、5秒間保ったら、

           元の姿勢に戻ります。

         3、足(左or右)を後ろに上げて膝を伸ばし、5秒間たったら元の姿勢に

           戻ります。

         (2,3→左右傾かないように、出来るだけ水平を意識しましょう。)

         *慣れてきたら、手足を一緒に持ち上げてみてください。

    ・ネコのポーズ

      方法:1、両手と両膝をついて四つん這いになります。両腕を肩から真下に下ろし、

          両膝はお尻の大きさくらいに少し開きます。

         2、背中が水平な状態から、ネコが怒ったように、おなかを引っ込めながら、

          背中を上に上げます。

         3、ネコのポーズのまま5秒間ほど保ちます。

         4、今度は逆に、おなかをせり出すようにして、牛のように背中を反らせる。

     

    まとめ

     腰痛ストレッチには、腰を柔らかくする・腰の痛みを改善する・腰に負担のかからな

     いような状態をつくるという3つの効果があります。体を動かすことによって、筋肉

     の委縮を防ぎ、活動低下がなくなります。精神的な落ち込みを防ぐことも出来るため、

     生活の質を保つことができるのです。

     普段の生活に負担がかからない程度で、できる範囲から試してみて下さい。

 

 

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